夏も冬も寝汗が酷い、パジャマがベタベタ…酷い寝汗の原因と対策について

「朝起きたら汗でパジャマがベタベタ……」
「胸元や部分的に大量の汗をかいていた……」
「寝ている時に大量の汗をかいて目が覚めた……」

などなど、寝汗に悩まされた経験ありませんか?

寝ている間に汗をかくことは問題ないのですが、
あまりに汗の量が多いと、睡眠の邪魔になったり、
起きたときに不快感を感じたりして嫌ですよね。

今回は不快な寝汗について
そもそも何故寝汗をかくのか、その理由と
寝汗の原因、対策について
ご紹介したいと思います。

寝汗の原因を知ることで
過剰な寝汗を抑えて快適な睡眠環境を手に入れてください!

寝汗をかく理由


そもそも寝汗をかく理由を知っていますか?

寝汗は、暑い夏だけではなく
気温が低い冬でもかきます。

睡眠中にかく寝汗は体温を下げ、眠りを深くする役割があります。
体温を調整するための汗なので
多少の汗をかくのは睡眠の質を上げるための必要な生理現象なのです。

寝汗の適正な量について


通常、夏も冬も一晩にコップ1杯ほどの寝汗をかくと言われています。
しかし、何か別の原因により大量の寝汗をかくことがあります。

寝汗をかき過ぎる原因

寝汗は誰もがかくと言っても、ひどい寝汗は体によくありません。

寝汗を大量にかく原因は
寝る時の質の悪い睡眠環境も原因の一つですが
実は体調や生活習慣などが大きく影響している場合もあります。

寝汗をかく原因は一つではなく、いろいろな理由があります。
寝汗をかく主な原因を紹介します。

睡眠環境が原因の寝汗


部屋が暑すぎる、熱がこもりやすい寝具を使っているなど、
汗をかきやすい室温、寝具で寝ると寝汗をかきやすくなります。

冬でも保温性を高くし暖かくし過ぎると必要以上に寝汗をかいてしまいます。
不快さを感じる寝汗は、悪い睡眠環境の影響も大きいです。

自律神経の乱れによる寝汗

他には自律神経も影響します。
いくつか挙げてみましょう。

①ストレスによる寝汗


自律神経は「交感神経」と「副交感神経」の2つに分けられ、この2つの神経がバランスをとりながら働いています。
過度なストレスは自律神経を乱し、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくできなくなってしまいます。

仕事をなど活発に動くときや、緊張状態にあるときは交感神経が優先になり
仕事を終えて休養時やリラックス状態にあるときは副交感神経が優先になり、身体も入眠の準備に入ります。

しかし過度のストレスがある場合は、交感神経が高い状態が続き、自律神経のバランスが崩れてしまいます。
それによって、睡眠中の体温調整がうまくいかなくなり
酷い寝汗をかいてしまうということがあります。

②加齢によるホルモンバランスの乱れによる寝汗


年をとるととホルモンの分泌量が減少するため、
体内のホルモンバランスが崩れやすくなります。

加齢によるホルモンバランスの乱れからくる不調は、一般に「更年期障害」と呼ばれ
更年期障害の症状の1つとして寝汗が挙げられます。
更年期の場合は、暑くもないのに汗をかくことが珍しくありません。

エストロゲンの減少によって自律神経が上手く機能しなくなり、
体温調節がきかなくなり、不快な寝汗を招いてしまいます。

③生理前の寝汗


生理前は普段以上に寝汗をかいてしまうことは少なくありません。

生理前になると、ホルモンバランスが崩れやすくなります。
ホルモンバランスが崩れることでストレスを感じやすくなり、寝汗が多くなる場合もあります。

また、高温期になると体温が0.3~0.5度上昇する状態が持続します。
体温が普段よりも高い状態が続くことで大量に汗をかくようになります。

病気が隠れている恐れも

過度に寝汗をかく場合は違う原因が隠れている可能性があります。
思い当たる原因もないのに寝汗がひどい場合は
早めに病院で一度診察や検査を受けることをおすすめします。

酷い寝汗が引き起こすデメリット

①睡眠の質の低下


寝汗が酷いと、夜中に寝汗で目が覚めるなど、睡眠が中断されてしまうので、
当然のことながら睡眠の質が低下して寝不足になってしまいます。

②風邪をひきやすくなる

汗をかきすぎた結果、髪や衣類にしみ込んだ寝汗が冷え、
体を必要以上に冷やしてしまうことがあります。それが原因で風邪を引きやすくなることがあります。

③肌トラブルを招く恐れがある

寝汗が肌トラブルを招くこともあります。

汗には余分な油分や老廃物が含まれているので、
寝汗をそのままにしておくと、肌トラブルを引き起こしてしまいます。
代表的な症状が「あせも」です。
また、寝汗をかくことで、細菌やほこりが付着し、ニキビに繋がる可能性もあります。

具体的な寝汗対策は?

寝室の室温、服装、寝具など最適なものに替える・ちょっとした工夫で寝汗を防止することができます。

寝る前にコップ1杯の水を飲む

寝汗をかく人は、汗を抑えようとして
寝る前に水分を控えたりしますが、
実は、水分を控えると逆に不快な「ベタベタ汗」をかく原因になります。

ベタベタ汗は蒸発しにくく肌にまとわり付くので、睡眠の妨げになります。
寝る前にコップ1杯の水を飲むだけで、蒸発しやすいサラサラ汗となります。

生活のリズムを整える

寝る時間や起きる時間が不規則だと、
生活リズムが乱れて体内時計が狂いやすくなり、
自律神経が安定しにくくなってしまいます。

毎日、寝る時間、食事する時間をできる限り同じ時間になるようにして
規則正しい生活で体内時計を正常に戻し、生活リズムを整えましょう。

お風呂にゆっくり浸かる


お風呂にゆっくり浸かることで、体が温まり
心と体をリラックスさせ、自律神経が安定しやすくなります。

自律神経を安定させることで体温調節機能が正常に働き、
過度な寝汗を抑えることができます。

なお、お風呂は寝る直前ではなく
2~3時間前に入ると、深い睡眠効果があるようです。

快適な室内温度

夏は室温26度、
冬は布団などを使うので、16~19度、

湿度は季節変わらず50~60%が最も寝心地が良いとされています。

また、気温が28度を超えると、夜間でも熱中症のリスクが高まりますので
基本的には、タイマーは使わないで、朝までエアコンはつけっぱなしが良いと思います。
低めの温度設定だと寝ると体を冷やしすぎてしまいますので、寝る時にエアコンの設定温度を上げます。

エアコンで体がだるくなる人は、タイマーをかけても良いと思います。

また、寝汗は気温だけでなく湿度の影響も受けます。
空気清浄機やエアコンの除湿モードを活用するのも効果的です。

吸水性、吸放湿性が高いパジャマ


寝汗対策にパジャマはとても重要です。
パジャマは吸水性、吸放湿性が高い素材(綿・麻・シルク・天然素材のもの)がおすすめです。

吸湿性の悪いパジャマだと汗を放出しにくく蒸れやすいため
寝汗が冷えて風邪をひきやすくなったり、汗がベタベタして不快感にもつながります。

吸水性、吸放湿性が高いパジャマ


寝返りには、布団の中にこもった空気の入れ替えや温度、湿度を調節する役割があります。
寝返りすることで眠るのに適した温度や湿度を保つことができるのです。

敷布団やマットレスが柔らかすぎるものや硬すぎるものは寝返りを打ちにくくします。
適度な弾力と硬さがあるものを選びましょう。

まとめ

寝汗はどのような人でもかくものですが、
様々な原因が関係して寝汗が多くなり不快感を感じてしまいやすくなります。

質の良い睡眠環境を整え・正しい対処方法を行うことで不快感なく睡眠をとることができます。
寝汗の原因を理解して、寝汗を必要以上にかかないように対策してくださいね!

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