首のヘルニアに効果あり!枕で改善・予防の方法を公開

ヘルニアってよく聞くけどどんな状態なの?

ヘルニアは、体内の器官や組織が正常な位置から離れて、弱った部位を通って別の場所に突出する状態を指します。一般的なヘルニアの種類には、腹壁ヘルニア、鼠径ヘルニア、椎間板ヘルニアなどがあります。

腹壁ヘルニアは、腹部の筋肉や組織が弱っている部分を通り抜けて、腹膜(腹腔内の器官を覆う薄い膜)や内臓が腹壁の外側に突出する状態です。鼠径ヘルニアは、鼠径部(太ももと骨盤の間)の筋肉の弱点を利用して、腹膜や内臓が出てくる状態です。椎間板ヘルニアは、背骨の間にある椎間板が破れ、中のゼラチン状物質が突出し、神経を圧迫することで痛みやしびれが発生する状態です。

ヘルニアの原因は様々で、遺伝性の弱点、加齢、繰り返す力のかかる動作、慢性的な咳、便秘、妊娠や肥満などで筋肉にかかる圧力が増すことが挙げられます。また、過度な運動や重いものを持ち上げることで、急性にヘルニアが発生することもあります。

ヘルニアの症状は、腫れや痛み、違和感がありますが、場合によっては無症状のこともあります。悪化すると、内臓がはさまれて壊死(細胞の死)が起こることがあり、緊急手術が必要になることもあります。

ヘルニアの診断は、病歴や身体検査、画像検査(超音波検査、CT、MRIなど)によって行われます。治療は、状態によりサポート具の使用や手術が選択されます。軽度のヘルニアであれば、サポート具や生活習慣の改善で症状が改善されることもありますが、症状が悪化する

ところで首は、人間の体においてとても大切な二つの役割を担っています。首は人間の体において重要な役割を果たしており、主に2つの大切な機能があります。1つ目は、頭部を支え、様々な方向に動かすことができるようにすることです。これにより、視界や聴覚を広げ、周囲の状況に対応できます。2つ目は、生命維持に必要な血管や神経、気管、食道などを通すパスウェイの役割を果たすことです。これにより、酸素や栄養素の運搬、呼吸、食物の摂取が可能になります。

頚椎椎間板ヘルニアを治療するためには、その負担をなるべく少なくしていかなければなりません。しかし先ほども申し上げたように、首は普通に生活しているだけで常に負荷がかかる状況にあります。その状況下で、比較的首をストレスフリーにすることができる時。それは縦方向にかかる力が弱まっている時、睡眠時をおいて他にありません。睡眠中、首や頭の付近には常に何かがありますよね。そう、枕です。自分にぴったりの枕を選ぶことができれば首の負担を減らすことができますが、逆にまったく合わない枕を選んでしまったら負担軽減どころか、余計な負担を首にかけることになってしまいます。だから頚椎椎間板ヘルニアを患っている方には自分にあった枕選びというものが特に重要になってくるのです。

どのような枕が頚椎椎間板ヘルニアには有効なのか?

頚椎椎間板ヘルニアに適した枕は、首と肩に適切なサポートを提供し、頚椎を適切な位置で保つことが重要です。適切な高さと固さを持ち、首と頭が自然なアライメントを維持できる枕が良い選択です。以下は、頚椎椎間板ヘルニアに有効な枕のタイプです。

1.メモリーフォーム枕: メモリーフォームは、体温に反応して形状が変化し、頭と首にぴったりフィットします。これにより、首のカーブに適切なサポートを提供し、首や肩の筋肉の緊張を和らげることができます。

2.ウォーターピロー: ウォーターピローは、水を充填して調節可能な高さとサポート力を提供します。水の量を調整することで、個々の寝姿勢や体格に合わせた最適な高さに設定することができます。

3.カーブ型枕: カーブ型枕は、首の自然なカーブに合わせて形状が作られており、首や肩のサポートに優れています。首の湾曲を適切に保ち、頚椎にかかるストレスを減らすことができます。

4.セルファイバー枕: セルファイバー枕は、空気を含んだ繊維が、首と頭の形状に合わせて適切なサポートを提供します。適度な柔らかさがあり、首にかかる圧力を緩和してくれます。

個々の体格や寝姿勢に適した枕が異なるため、最適な枕を見つけるには試行錯誤が必要です。医師や理学療法士と相談し、個人に合った枕を選んでください。また、適切な枕だけでなく、寝具全体の快適さや寝室環境の改善も快適な睡眠と首や背中の痛みの緩和に役立ちます。注意深く枕を選び、自分に適したものを見つけることが大切です。

寝方にも気を付けて

頚椎椎間板ヘルニアを軽減する正しい寝方は、頚椎を適切にサポートし、自然なカーブを維持することが重要です。以下に、ヘルニアを軽減する寝方のポイントを挙げます。

1.横向き寝: 横向き寝は、頚椎と脊椎に適切なサポートを提供し、整列を保つことができます。枕は、頭と首を適切に支え、肩と脊椎の間に隙間ができないように選びましょう。
2.背向き寝: 背向き寝も、脊椎の自然なカーブを維持するのに役立ちます。ただし、頚椎のカーブをサポートする適切な高さの枕を使用することが重要です。

避けるべき寝方

1.うつぶせ寝: うつぶせ寝は、首をひねる必要があり、頚椎への圧力が増すため、避けるべきです。
2.高すぎる枕や低すぎる枕: 頭が上に上がったり、下に下がったりすると、首にかかるストレスが増えます。適切な高さの枕を選ぶことが重要です。

最適な寝方や枕は個人差があるため、試行錯誤が必要です。適切な寝姿勢で快適な睡眠を得ることで、頚椎椎間板ヘルニアの症状を軽減することができます。

関連記事