睡眠時の様々な痛みの対処法
大事なテストや会議の前に限って、急にズキズキとどこかが痛みだして眠れない…そんな経験をしたことがある人は多いと思います。
ストレスは体の緊張を生み出し、痛みを引き起こすきっかけになると言われており、このような悩みを持っている方は多く、夜に起こる痛みには「夜間痛」という言葉がつけられているほどです。今回は、夜間痛について、部位別に考えられる原因と対処法をご紹介いたします。
歯が痛む
歯が痛い時にまず考えられるのが「虫歯」ですが、実は歯の痛みの原因は虫歯以外にも様々なものがあります。「親知らず」やストレスなどによって痛みが引き起こされるのもそのひとつです。
とはいえ痛みの原因は素人判断ができず、虫歯や親知らずによる痛みは自然治癒が見込めないため早めに専門医に見てもらいましょう。歯茎や顎、歯の周りが痛い場合も同様です。
一過性の痛みで日中の場合は鎮痛剤で痛みを抑えることも出来ますが、夜間痛の場合は鎮痛剤の常備がない場合もあるかと思います。その場合はどのように対処するのが良いのでしょうか。
炎症が原因の痛みの場合、冷すことで血流の流れを穏やかにして痛みを抑えられることもあるため、氷の入った袋や保冷剤をタオルに包んで頬に当てて冷してみましょう。水を飲んで直接口内から冷す方法もありますが、歯周病や知覚過敏の症状の場合は痛みが増すこともあるので注意してください。
そして、意外と思いつかない解決法がうがい・歯磨きです。寝る前の歯磨きで全ての汚れを落としきれている自信はありますか?
磨き残しがある場合、それが原因で患部や神経を圧迫している可能性があります。その場合はいつもより歯を丁寧に磨き、しっかりとうがいをすることで口内が清潔になり、炎症が抑えられることもあります。
また、口の中をすっきりさせておくことで多少の安眠効果もあるため、痛み自体は軽減されなくても有効なこともあるので一度試してみてください。
腰や背中が痛む
腰や背中が痛くて眠れない場合は、まず楽に感じる寝姿勢を探してみましょう。仰向けや横向きなど色々試していくと意外な姿勢が楽に感じることもあります。
ただ、その寝姿勢をした結果内臓が圧迫されたり、他の部位の血流が悪くなったりして別の痛みが生じる可能性があり、逆に疲れがとれにくいなどの弊害が出ることもあるため、今回は一般的に腰や背中の痛みが楽になると言われている寝姿勢をご紹介します。
横向きに寝て体を少し丸め、薄めのクッションを足の間に挟んで寝る姿勢がオススメです。腰の高さと脚の高さが近くなるため痛みが楽になることがあります。その際、腕を体の下にひかないように気をつけてください。
他にも、仰向けに寝ると腰に痛みを感じる方は腰の下にタオルを敷いて布団との隙間を埋めると腰痛が緩和される場合もあります。
寝る前から痛みを感じている場合は、寝る前のストレッチも効果的です。特に入浴後は筋肉がほぐれた状態なのでその状態でストレッチすればより効果的です。
寝具を見直して痛みの改善
マットレスや敷布団、枕などの寝具が体に合っていない為に腰や背中の痛みを引き起こしている場合もあります。放置すると慢性的な痛みにつながる可能性もあるので自分に合った寝具選びも大切です。
タオルを敷いたり寝姿勢を変えるなどの方法をご紹介しましたが、これらはあくまで応急処置と考え、自分に合った寝具選びをすることをおすすめします。