睡眠負債を返すための心地よい昼寝の方法

人は年を取るにつれて自然と睡眠時間が減っていきます。
これは誰もがそうなるものなので特に心配しすぎる必要はありません。

ですが、若い時から無理をして睡眠時間を削っていたのであれば、それが「睡眠負債」として体に蓄積されている可能性があります。
今回はそんな「睡眠負債」を返済するための効果的な昼寝のしかたをご紹介します。

睡眠負債が病気を招く?

睡眠負債という単語をご存知の方はあまり多くないのではないでしょうか。
睡眠負債という言葉は数年前アメリカのスタンフォード大学で生まれた言葉で、以前は「睡眠不足」や「寝不足」と言われていた「睡眠が足りていない状態」を表す、新しい言葉です。

睡眠が不足すると人体には様々な悪影響がありますが、睡眠負債はその名の通り借金のように睡眠不足が蓄積されている状態です。
要するに慢性的な睡眠不足の状態であり、通常の睡眠不足と比較して自分が睡眠不足に陥っていることに気が付きづらいことが特徴です。
日本人の約4割が平均睡眠時間6時間以下と言われており、若いころからこのような睡眠時間で過ごしてきたのであれば、睡眠負債が溜まっている可能性が高いでしょう。

睡眠負債は生活習慣病や不眠症、うつ病といった精神疾患の発症リスクが高まります。
また、睡眠が不足すると脳がダメージを受けるということもわかっており、その脳へのダメージは結果として認知症を発症する可能性もあります。

睡眠負債の返済方法

睡眠負債を返済するためには、長く眠るしかありません。
60代の方の必要な睡眠時間は6時間半ほどですので、それ以上の時間眠ることができれば睡眠負債を少しずつ返すことができます。

例えば退職後に子どもが巣立っていれば、睡眠時間を長く確保しやすいでしょう。
ですが、時間が確保できて、いざ長く寝ようとしても実際に眠れるかというとそうではない人が多いのではないでしょうか。
むしろ、夜中に目が覚めてしまいなかなか寝付けなくなってしまったり、暗い時間に目が覚めてしまったりといった睡眠障害に悩む人が多くなってくるのがこの年代です。
このような眠れないという不安は、心身共にストレスを与え、睡眠負債を返すどころの話ではなくなってしまうため、眠れないことを気に病む必要はありません。

夜に6時間半以上眠ることができない場合は昼寝をすることで睡眠負債を返済することもできます。
理想とされる昼寝の時間は20~30分と言われています。
短いと感じる方もいるかもしれませんが、これ以上長く寝てしまうと睡眠のリズムが崩れてしまい睡眠障害につながりかねないため、長くても30分以上は昼寝をしないようにしましょう。

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