朝のメイクで化粧ノリが悪い原因は何か?

1、化粧ノリが悪い原因は水分不足

化粧ノリの悪さは化粧にかかる手間や時間だけでなくその人の一日の気分を左右してしまいます。化粧ノリがいいと一日を楽しく過ごせますが、化粧ノリが悪いとテンションが上がらない、という人も多いのではないでしょうか?
そもそも「化粧ノリが悪い状態」とはどのようなものでしょうか?
基本的にはベースメイクをすると肌がカサついたり粉が吹く、さらにはベースメイクが皮脂と混じったりするような状態のことを言います。

<肌のハリとキメが化粧ノリを左右する>
肌の状態を表す言葉で「肌のハリ」や「肌のキメ」と言いますが、ハリは「内側の水分」肌のキメは「表面の水分」のことです。肌の内側にはコラーゲンが水分を保って「肌のハリ」を作っており、肌の表面にある角質が蓄えた水分を保護して「肌のキメ」を作っています。しかしこの構造が加齢や間違ったダイエット、または乱れた生活習慣によってバランスが崩れてしまい、化粧水をつけても水分が蓄えられていなかったり、保護できていなかったりする状態が乾燥肌です。乾燥肌になると、角質がめくれ上がりやすくなります。その角質にベースメイクが引っかかると目立ってしまい、「化粧ノリが悪い」と感じることになります。

<正しい紫外線対策ができていない>
紫外線は浴び続けていると、コラーゲンにダメージが与えられて水分を保持できなくなります。コラーゲンが水分を保持できなくなり、その近くにある角質にダメージが及ぶことが乾燥肌の原因の一つです。この状態になると水分を保持する役目も保護する役目もできなくなります。化粧水で水分を与えようとしても、表面を濡らしているだけで内側に全く届きません。

紫外線対策を解決するには紫外線を浴びる前に、日焼け止めなどのUV対策ができる化粧品を塗ることが重要です。

日焼け止めは「SPF」と「PF」で紫外線がどれだけ肌に届くのを遮断できるか表記しています。数値が高いものを選ぶと紫外線を遮断することができますが、敏感肌の人は日焼け止め自体が肌に悪影響を及ぼすことがあるので、肌に合わないと感じたらすぐ使用を中止しましょう。

また、朝に塗って出掛けても数時間後には汗で流れてしまい、日焼け止めの効果がほぼ無くなってしまいます。できれば3時間に1回は塗り直したいところです。

<ターンオーバーの乱れとは?>
肌は、本来ならば一定の周期で古い細胞が新しい細胞に上へと持ち上げられて、洗顔などで洗い流されていきます。しかし体や心にストレスが掛かると、周期が乱れて古い細胞がそのままになってしまうことがあるのです。持ち上げられるべき細胞は既に役目を終えているので、水分は保持することができません。

残ったまま細胞は新しい細胞の生まれ変わりを邪魔したり、表面に角質として化粧ノリの邪魔になったりしてしまいます。ターンオーバーが乱れないように、生活リズムを整えることが重要です。

2、化粧のノリを良くする方法

<食事>
偏った食事を続けていると、ビタミンやタンパク質など肌に必要な栄養素が不足してしまいがちです。また、コンビニなどで買えるファーストフードは調理の手間がないため、気軽に食べる事が可能ですが酸化した油分が含まれるために肌の老化を招きやすいと言われています。
化粧ノリを良くするためにはビタミン群は積極的に摂るようにしましょう。タンパク質はお肌の元ですので、カロリーが高いから食べない、なんてことのないように注意してください。また、肌の毒素を排出するためには食物繊維を摂取しましょう。

<化粧前の習慣を改善する>
化粧ノリの悪さは、生活習慣だけでなく手順の悪さや厚塗りのし過ぎなど間違った化粧習慣が化粧ノリの悪さに繋がっていることもあります。化粧水など基礎化粧品が乾いたあとに化粧を始める、化粧パフは週1~2回は洗う、産毛を処理する、化粧下地はきちんと使うなど化粧習慣をきちんと見直すことで化粧ノリが改善されるようになります。

<ツボ押しやマッサージをする>
ツボ押しやマッサージは肌の表面ではなく、コラーゲンよりも内側にある血行にアプローチすることが目的です。血行と化粧ノリは関係ないと考えられますが、血行を良くすることで、化粧で隠したい肌のくすみや目の下の隈などが薄れ、綺麗な肌でも化粧にかける時間を短縮できます。また、お肌のターンオーバーに必要な栄養素は血流に乗って身体の隅々に届けられます。お肌へまんべんなく栄養を行き渡らせるためには、お肌の血行をよくすることが必要不可欠です。

3、3つとも実践すると化粧ノリがUP

もし、現在、ホームケアを何もしていないのであれば、始めやすいものから1つだけでもいいので是非初めてみてください。中でも一番始めやすいのがツボ押しやマッサージです。お手持ちの化粧品を顔に塗るタイミングで、しっかりと化粧水をお肌に染み込ませながらリフトアップに効くマッサージも取り入れましょう。

<リフトアップマッサージのやり方>
まず、耳の下のくぼんだ部分(リンパ節)をグリグリして、溜まった老廃物を流します。そして、リフトアップを意識して顔の中心からこめかみにかけて手のひら全体で流すように引き上げていきます。目の下から顎のラインまで3段階くらいに分けて行うとちょうどよいでしょう。
次に、最初にグリグリした耳の下のリンパ節から鎖骨のリンパ節に向かって流していきます。仕上げに鎖骨のツボを内側から外側に押して老廃物を流していきましょう。

もちろん、サロンでセラピストに施術してもらうのが一番なのですが、施術してもらった後の良い状態を維持するためにはホームケアが欠かせません。せっかく良い状態にしてもらった肌も、数日でまた状態が少しずつ下降線を描き始めます。その下げ幅を最小限にし、少しでも良い状態から施術をスタートすると、どんどん良い肌の状態へもっていくことができます。

化粧ノリの改善はひとつでも改善できますが、3つ組み合わせることで、さらに効果が見られます。一気に全部をすることは難しいかもしれませんが、始めやすいものから、少しずつでかまいませんので、肌によい生活を始めてみてください。

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