穏やかな気持ちで過ごすために食べたい家庭薬膳についてご紹介

何となく気持ちが晴れない、気分が落ち込む、疲労があるのに眠れない…
などの症状に悩まされている人はいませんか?
様々なストレス要因に囲まれながら頑張っている人のために、
気持ちをおだやかにしてくれる家庭薬膳について今回お話したいと思います。
ストレスは不眠の原因にもなるので、普段の食生活を通じた解消は重要です。

抑うつ

生命エネルギーである「気」には、「陽の気」と「陰の気」があります。
東洋医学ではこのように考えられています。

「陽の気」が不足し、「陰の気」が増えてくると、抑うつが引き起こされるんですね。
また、「気」の流れが悪くなってしまい、全身にエネルギーが行き渡らないことも抑うつの原因ですが、
心身に栄養を運ぶ「血」が不足してしまうと、抑うつをさらに悪化させるといわれています。

食事から「気」や「血」を補い、気功やヨガなどによって「気」を取り込み、
身体に巡らせることが、抑うつを解消する手助けになります。
「陽の気」を不足させないようにすることも大切ですね。
スパイスの効いた辛い料理は、「陽の気」を発散させてしまうので、要注意です。
また、睡眠不足や過労も「気」を失ってしまうので、十分お気をつけください。

●こころの病を改善してくれる食材
金針菜(きんしんさい)、干し柿、かつお、ピータン:血を補う作用がある
ゆり根:精神安定作用があり、不眠やイライラを改善
きくらげ、菊の花、大豆、紅花:更年期障害による抑うつの改善に効果がある

イライラ

頭に「気」「血」が昇っていると、頭に熱がこもり、気持ちが安定しないばかりか、
さらに「気」が散漫になりやすくイライラ感が募ってしまいます。

身体を冷やす作用のある食材で頭の熱をとり、
「気」「血」の流れを整える作用をもつ食材で気持ちを落ち着かせましょう。

●頭や身体にたまった熱をとる食材
ハトムギ:気力を充実させる力がある
冬瓜、緑豆、かに、サフラン:鎮静効果がある。更年期障害による不定愁訴を改善する

不眠

不眠の原因のひとつはストレスです。
元気の元になる生命エネルギー「気」の流れが滞ると、心にも影響が出てきます。
そんな時には頭の熱をとり、気持ちを落ち着かせる食材を摂るようにしてみましょう。

また、冷えが原因で不眠を招くこともあります。
手足が冷えてだるい、疲労感があるといった症状があるときは、身体を温める食材を摂りましょう。
また就寝前に入浴したり、軽い体操やストレッチでリラックスさせるのもいいですね。

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