毎月つらい生理中のひどい頭痛や腰痛はどこからくるのか?

生理中の腰痛や頭痛の原因とは?

生理中の腰痛や頭痛は、主にホルモンの変動と子宮の収縮により引き起こされます。特に、エストロゲンとプロゲステロンという2つのホルモンのレベルが重要な役割を果たします。

エストロゲンとプロゲステロンは、月経周期に応じて体内のレベルが変動します。これらのホルモンレベルが急激に低下すると、頭痛を引き起こす可能性があります。これは特に、偏頭痛を持つ女性に影響を及ぼすことがあり、そのために生理的偏頭痛と呼ばれる状態が生じます。

一方、腰痛は主に子宮の収縮によって引き起こされます。生理期間中、子宮は古い内膜を排出するために収縮します。これらの収縮は腹部や腰部に痛みを引き起こすことがあります。

これらの症状をさらに悪化させる要素として、プロスタグランジンという物質があります。プロスタグランジンは生理期間中に子宮から放出され、子宮の収縮を引き起こす役割があります。しかし、これらの物質が多すぎると、痛みが増幅され、腰痛や頭痛を引き起こすことがあります。

加えて、生理中は水分の保持が増加し、これが頭痛や腰痛の一因となることもあります。さらに、ストレスや疲労、栄養不足なども生理痛を悪化させる可能性があります。

これらの要素が複合的に作用し、生理中の腰痛や頭痛を引き起こします。症状が重い場合には医師に相談し、適切な治療を受けることが重要です。

生理中の痛みに効果のある対策集

生理中の痛みは我慢するしかない、と女性の方は諦めていませんか?完全に解消することは難しいかもしれませんが、少しでも楽になる方法はたくさんあります。今すぐできる方法をご紹介しますので、是非試してみてくださいね。

〈生理中の腰痛を楽にする方法〉
1.体を温める

生理中の腰痛を楽にするために、体を温める方法が有効です。体を温めることで血流が改善し、筋肉の緊張や収縮が緩和され、痛みが軽減します。具体的には、暖かいお風呂に入る、温湿布を貼る、電気毛布を使うなどがあります。また、温かい飲み物を摂ることも体温を上げる助けになります。ただし、体を過度に温めると逆効果になることもあるので、適度な温度と時間を保つことが大切です。

2.腰痛に効くツボを刺激する

腰痛を和らげるためには、特定のツボを刺激することが効果的です。特に、「命門」、「腎兪」、「大椎」が腰痛に効果的とされています。

命門: 背中の中央、腰骨の上辺りに位置します。温めたり、指でゆっくり押したりすると効果的です。
腎兪: 二つの肋骨の間、背骨から少し外側に位置します。このツボを刺激することで全体的な痛みを和らげます。
大椎: 首のつけ根、背骨の一番上に位置します。ここを刺激すると、下半身への血流が改善し、腰痛の緩和に役立ちます。

これらのツボは、指でマッサージするか、専用のツボ押し器具を使って刺激します。ただし、強すぎる刺激は避け、痛みが増す場合はすぐに止めてください。

3.便秘を防ぐ食べ物を摂る

便秘は腰痛を悪化させることがありますので、それを防ぐ食事が効果的です。食物繊維が豊富な食品を摂ることで、便通を良くし、腸の働きを活発にすることができます。具体的には、野菜、果物、全粒穀物(ブラウンライスや全粒パン)、豆類などがあります。また、ヨーグルトのような発酵食品は、腸内環境を整える働きがあります。さらに、十分な水分を摂ることも重要です。水分が不足すると便が硬くなり、便秘を引き起こす可能性があります。これらを心掛けることで、便秘による腰痛を軽減できます。

4.長時間同じ姿勢をとらない

長時間同じ姿勢をとることは、腰への負担を増やし、生理中の腰痛を悪化させる可能性があります。立っているか座っているかに関わらず、定期的に体勢を変えることで、腰部へのストレスを軽減できます。
仕事や学業で長時間座っている場合は、少なくとも1時間に1回は立ち上がって軽いストレッチを行いましょう。また、適切な姿勢を保つことも重要です。背筋を伸ばし、肩をリラックスさせ、足は床にしっかりつけるように注意しましょう。

一方、立ち仕事の場合でも同様に、定期的に体勢を変えたり、軽く歩いたり、足元に小さなスツールを置いて片足を上げるなどして、腰への負担を軽減することが有効です。

5.コルセットやベルトなどで腰を保護する

生理中の腰痛を軽減するために、コルセットやベルトの使用は有効な方法です。これらは腰部に適度な圧力をかけ、筋肉をサポートして不要な動きを制限します。これにより、腰部への過度なストレスや痛みが軽減されます。

特に、腰部が安定すると子宮への圧力も減り、生理痛も和らぎます。ただし、使用する際は適切なサイズのものを選び、きつすぎず、緩すぎないように注意しましょう。また、長時間の使用は血流を阻害する可能性があるため、適度な休憩を取ることも重要です。

〈生理中の頭痛を楽にする方法〉
1.生活習慣を見直す

生理中の頭痛を軽減するためには、生活習慣の見直しが有効です。まず、規則正しい睡眠をとることが重要です。睡眠不足はホルモンバランスを崩し、頭痛を引き起こす可能性があります。また、バランスの良い食事を心掛け、特に鉄分やビタミンB群を含む食品を摂ると良いでしょう。
カフェインやアルコールは頭痛を引き起こす可能性があるため、適度に摂取することが大切です。また、定期的な運動は血流を改善し、頭痛を予防する助けになります。
ストレスも頭痛の一因となりますので、リラクゼーション技法を活用することも効果的です。これらの生活習慣の見直しを通じて、生理中の頭痛の軽減が期待できます。

2.体を温めすぎない

生理中の頭痛を和らげるためには、体を過度に温めないことが重要です。体が過熱すると血管が拡張し、それが頭痛を引き起こす可能性があります。暑い季節や運動後は特に注意が必要です。適度な水分補給と一緒に、冷たいタオルを額に当てるなどして体温をコントロールしましょう。

3.運動を控える

過度な運動は体にストレスを与え、生理中の頭痛を引き起こす可能性があります。頭痛がひどい時は、ハードな運動は控え、軽いストレッチや深呼吸、散歩など、身体に負担の少ない活動に切り替えると良いでしょう。これにより体へのストレスが軽減され、頭痛の緩和につながります。

4.ツボを刺激する

生理中の頭痛を軽減するためには、特定のツボを刺激することが有効です。特に、「風池」(後頭部の筋肉がくぼむ部分)や「太陽」(こめかみの部分)が頭痛に効果的です。これらのツボをゆっくりと押すか、円を描くようにマッサージすると、血行が促進され、頭痛が和らぎます。ただし、強く押しすぎないように注意しましょう。

まとめ

生理は毎月くるものだから、腰痛も頭痛もしかたないと我慢してしまう人も多いようですが、今回ご紹介した対策を実践することで、生理中もより快適に過ごせるようになるはずです。簡単ですぐにできる方法ですので早速試してみてください。

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